三国志 (8)の紹介 : 三国志 情報局
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三国志 (8)
三国志 (8)

三国志 (8)
価格:¥ 798
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人気ランキング : 10946位
定価 : ¥ 798
販売元 : 講談社
発売日 : 1989-05

蜀の終焉

長きにわたる三国志。劉備玄徳から始まり、諸葛孔明にまで受け継がれた物語も終焉を迎える。一巻から蜀中心だったが、蜀の終焉と共に話が終わる。この巻では、孔明の天才軍師ぶりが相変わらず発揮されている。また彼の苦悩も。いろいろ考えさせられるシリーズ。

三国志本の定番

いまさら私なんかが言うまでもなく、近代日本における三国志本の
嚆矢にして金字塔です。「近代日本の三国志」史はこの本に始まる
といってよいのではないでしょうか。
「小説としての完成度」という点でいえば、この本を凌駕するものは
いまだ無いと言い切れます。かろうじて「亜匹」するのは北方三国志
ぐらいではないかと。
無論この本にも欠点があります。
・歴史的視野/観点の浅さ、狭さ
 基本的にそれまでの演義の構図を忠実に踏襲し、それを破壊する
 といったことはしておりません。解釈の深さや視野という点では
 かなり下のレベルであるといえましょう。
・荒唐無稽さ、破天荒さの無さ
 その気になればこの話は、とてつもなく荒唐無稽で破天荒な路線
 でつっぱしることも可能でした。
 しかし、近代人である吉川さんにとって、例えば赤壁で風の向き
 をかえるというのは説得的ではなく、ある時期だけ風向きがかわ
 るというようにしたのでしょう。演義の内容を近代的知性で許容
 できる範囲に収めたためとしたため、荒唐無稽で破天荒な物語に
 はなりませんでした。
ただ、あとがきではっきりと曹操が(前半の)主役であると言い
切ってるところなどは、さすがと思わせますね。

警鐘と寂寥感!

 この吉川『三国志』は昭和14年から18年まで新聞に連載されました。それは日本が日中戦争から太平洋戦争へと戦争という泥沼に足を踏み入れていく頃と合致します。
 そして、吉川『三国志』の中では「万物流転」、「盛者必衰」、「宇宙の真理」、「自然の摂理」、「民が国を創る」、「天命」ということ等も語られています。それは陰ながら当時の大日本帝国へ警鐘を鳴らしていたのではないでしょうか。
 上記のようなことも頭に入れてこの吉川『三国志』を読むと、行間で吉川英治氏なりに大日本帝国への警鐘を鳴らしていると思われる箇所が結構あることに気付かされると思います。
 超長編ともいえる全○巻にわたる大作を読み終わりそうになった時、ふとその本との別れが惜しくなり、読み終わった後には達成感や充実感と共に、寂寥感を感じたことがありませんか?
 達成感も充実感も寂寥感もその超長編がおもしろければおもしろい程強くなります。
 この吉川『三国志』ではその達成感も充実感も寂寥感も物凄いものがありました。
 読破後の寂寥感があることは否めませんが、それでもこの“不朽の名作”を私は強烈にお勧めします。
 是非、吉川『三国志』を手に取って読んでみてください。
 もし、吉川『三国志』の第一巻〜第八巻全ての私のレビューに目を通してくださった方がいらっしゃいましたら、本当に嬉しい限りです。
 どうもありがとうございました。
 ソレデハ…

微妙・・・・

面白い。それは否定しない。
しかし、吉川英治の三国志は、散々三国志にのめり込んでから読むと、
がっかりしてしまうだろう。
「何故、彼の如く浅い内容の本が名作と呼ばれるのか」と。
それは仕方が無いと言えば仕方が無い。二十世紀半ばに書かれた作品なのだから。
対中関係は最悪であり、ろくな資料が無かったのであろう。
その代わり、シナリオの構成は流石、と言う感じがする。武将たちの魂が読む者に伝わってくる。
資料不足による問題はまだ許せる。しかし、許せぬこともある。
その最も怪しからぬ点は、孔明が死んだ後の三国のことを、きちんと描いていない点である。
それまで劉備を善玉、曹操を悪玉とする勧善懲悪の形に捕らわれず、人物の像が壮大に描かれていたのに、
何故だか最後は孔明が消えて滅びる蜀漢を描きたくないかのような、うやむやな終わり方なのだ。
それなら、孔明が死んだ時点で筆を置けば良かった。
しかし、孔明が死んだ後、英治は「孔明が死んだ後は書いても面白くない」とか、
孔明に対する弔辞をあれこれ述べて文章を必要以上に長引かせているのである。
三国志は「平家物語」などと同じく、敗者を中心に描く判官贔屓の物語である。
その完成に必要な、「滅びの姿」を彼が書き切れなかったことが残念でならない。

吉川英治三国志

吉川英治三国志の最終巻。
自分はかつて混んでいる電車の中でこの本を読んでいて不覚にも泣いてしまった。
病に侵されながらも大義に生きる蜀の丞相・孔明が今は亡き劉備の大志を受け継ぎ、決死の覚悟で国を守り戦い抜こうとする姿はまさに漢(おとこ)を感じさせる。
将の将たる道を教えてくれるそんな本。
何度読んでも多くのことを学べ、啓発してくれ、泣かされてしまうこの本は自分にとって決して手放すことの出来ない本です。




三国志 情報局』は
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