孫子
|
||
孫子やそれを題材にした本はこれまで10冊近く読んだと思いますが、孫武の考えを理解するには最適な一冊だと思います。
|
||
全体的な感想を述べると非常に読みやすかった。巻末の解説を除くと孫子の原文は260ページ。時間をかけずにすらすらと読めた感じが強い本である。漢語の各翻訳の種類を忘れたが、口語文、文語?、漢文、筆者解説の4つで孫子の各内容を読める内容になっている。私は、文語と漢文を飛ばして読んだ。理解する上で、不要と考えたからである。漢文などはまた機会があれば読んでみたいという気持ちはある。また、本書の孫子の原文は発掘された最古のものを使っている。その点で、後世の追加していない原文に近い孫子が楽しめると思う。 |
||
これまで、孫子関連の本は読み漁ったが、最もわかりやすく読みやすかった。いつも、かばんの中に入れている。今後もずっと持ち歩き何度も読み返すことだろう。 |
||
約二千一百年前の竹簡に書いたテキストを底本にした孫子というので期待したのですが、その点では失望しました。1972年に出土した竹簡は完全ではなく、壊れたりして失われた部分が非常に多い。謀攻篇など70字ぐらいしかありませんし、全く無い篇もあります。同時に出土した竹簡は斉の孫子の兵法を初め兵法書が主でしたから、かなり信頼できるテキストだと思うので残念です。したがって、この竹簡を底本にすると、断片の集まりになってしまい、テキストの形になりません。結局、半分以上を宋以来の印刷本などから補っていますが、補った部分が明示されていないので読者はどの部分が竹簡本なのかわかりません。また、「形篇」の竹簡が2セットあることが明示されていません。これじゃ「竹簡を底本とした」と!はいえず、「浅野本」だと思います。 |
||
「銀河英雄伝説(銀英伝)(田中芳樹著)」で、ヤン・ウェンリーが言ったり、「日露戦争物語(江川達也著)」で秋山君達が言う、「戦わずして勝つのが最良と・・・」という言葉の出典はこの孫子です。 |


